能楽堂へ行こう33

光源氏が地上に降り立ち舞を舞う、幻想的

な能『須磨源氏』

能は、様々な神話や説話、そして多くの古典文学から構想を得ています。3月26日の例会で上演される『須磨源氏』は、紫式部の「源氏物語」を題材とし、女たちが主役の演目が多い中、唯一光君(ひかるのきみ)が主役の曲です。――源氏物語の時より幾年月も時代が下がったある春の日、宮崎から伊勢を目指す神官藤原典興は、須磨の浦で不思議な老人に出逢い、母桐壷亡き後恋の遍歴を重ね不遇の身の上で須磨に流された光君のことを話に聞きます。その夜、天上界より須磨の浦に降臨した光君が、かつて宮中の紅葉賀で舞った青海波を舞い、再び天上界へと帰ってゆきます。老人が神官におしえる「若木の桜」は、源氏の昔と今をつなぐ象徴ですが、そもそも『源氏物語』自体フィクションです。二つのフィクションが入れ子のように重なりあうファンタジー。光君は〝中将〟という大変美しい貴族の男面をつけて登場します。

● 京都観世会2月例会

[主な演目]

能「屋島」:河村博重

狂言「土筆」:善竹忠一郎

能「海士」:大江信行

[日時]

2月26日(日)11:00〜

[入場料]

一般前売 6,000円 一般当日 6,500円 学生 3,000円

普通会員年会費 48,000円 ハーフ会員年会費 25,000円

 

● 春の素謡と仕舞の会

[主な演目]

素謡「高砂」:杉浦豊彦

素謡「楊貴妃」:橋本雅夫

素謡「鉢木」:梅若玄祥

素謡「鵜飼」:河村和重

仕舞12番

[日時]

3月12日(日)11:00 〜

[入場料]

一般前売 4,500円 一般当日 5,500円  学生 2,500円

 

● 京都観世会3月例会

[主な演目]

能「景清 松門之会釈」:梅若玄祥

狂言「寝音曲」:小笠原匡

能「桜川」:片山伸吾

能「須磨源氏」:浅井通昭

[日時]

3月26日(日)11:00〜

[入場料]

一般前売 6,000円 一般当日 6,500円 学生 3,000円

普通会員年会費 48,000円 ハーフ会員年会費 25,000円

京都観世会2月15日〜3月31日の催し

京都観世会館

〒606-8344 左京区岡崎円勝寺町44

075-771-6114

月曜休館日、月曜が祝日または振替休日の場合は火曜日が休館日となることがあります。

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