伝統芸能の楽しみ方 2018.07.01お出かけ, 伝統芸能, 連載 能楽堂へ行こう vol.44 能装束の「虫干し」の様子。 梅雨が明けるころ、着物や調度品を風にあてて「虫干し」をする家は今どのくらいあるでしょう。能楽の家では夏の虫干しが欠かせません。能装束だけでなく能面や細々した能の道具を能舞台だけでなく客席や家のあちこちに広げて風を通します。ずっとたたまれてしまってある能装束も、衣桁に掛けられ外気に触れると、なんだか気持ちよさそうに見えます。能装束や能面、上演で使われる道具は専門の職人さんたちの手でひとつひとつ作られ、古くなっても能楽師はそれを大切に修理しながら使います。長く良い状態で使えるように、虫干しのときに装束のほつれを丁寧に繕ったり、道具の不具合がないかチェックしたりするのです。若い能楽師は、そういった機会に様々な装束や能面、道具に触れて覚え、勉強します。虫干しの時期に、装束や能面を一般公開する家もあります。そんな情報をキャッチしたら、ぜひ出かけてみてください。 【 京都観世会 2018年7月1日〜8月12日の催し 】 ● 夏の素謡と仕舞の会7月8日(日)11:00 [主な演目]素謡「通小町」:浦田保親素謡「杜若」:河村晴久素謡「砧」:観世清和素謡「恋重荷」:大江又三郎仕舞13番[ 入場料 ]全席自由一般前売 4,500円一般当日 5,500円学生 2,500円 ● 面白能楽館 ~おかげさまで一巡り、体験三昧遊園地~7月28日(土)12:30開園[主な演目]舞囃子「高砂」解説と実演「船弁慶」能「船弁慶」[ワークショップ]能面・能装束・謡・所作・囃子[ 入場料 ]全席自由一般前売 2,000円一般当日 2,500円小学生 500円 ● 観世青年研究能8月12日(日)13:00[主な演目]能「田村」:浦田親良狂言「伯母ヶ酒」:井口竜也能「野守」:樹下千慧[ 入場料 ]全席自由一般前売 2,000円一般当日 2,500円学生 1,500円 京都観世会館 京都市左京区岡崎円勝寺町44お問い合わせ|tel.075-771-6114(月曜休館日、月曜が祝日または振替休日の場合は火曜日が休館日となることがあります)http://www.kyoto-kanze.jp/⬛️ 地下鉄東西線「東山駅」下車 1番出口から徒歩約5分⬛️ 京都市バス[5][100]で「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約3分⬛️ 京都市バス[31][46][201][203]で「東山仁王門」下車徒歩約5分 Tweet Share お出かけ, 伝統芸能, 連載