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伝統芸能の楽しみ方

能楽堂へ行こう vol.53

能楽を楽しむ中で、舞台を引き立てる美しい装束を見るのも一見の価値が有ります。現在使用されている装束の殆どが西陣織で織られた物です。能が確立されたとされる650年前は、比較的地味な装束だった物が、安土桃山時代に入り秀吉好みの豪華絢爛な装束に変遷し、現在の能装束に発展してきました。男役が着る厚板と呼ばれる装束、そして女性役が着る唐織、その特徴は、厚板は雲や波をかたどった緻密な文様、一方唐織は立体感、柔らかく優しい印象を織り成す西陣織。能楽師は装束を着るための胴着という下着を着用します。能装束に汗、脂漏が直接付かない様にするためです。装束は洗濯機で「ジャブジャブ」と洗うことができません。胴着の表地は装束とのすべりをよくするため絹の羽二重を用い、裏地は肌がべとつかず汗を吸う麻、表地と裏地の間に綿を入れここでも汗を吸う工夫がされています。年に一度、能装束、能面、素襖(すおう)、裃等の洗濯のできない物を虫干しし、痛んだ所を修復する期間を設けています。そうして、何百年という歳月を受け継いで、現在舞台で見ることができるのです。能楽を生業としている人達は、その装束であり面(おもて)は物ではなく、一つの人格を持って舞台を築き上げてきた同志、先人達の良い舞台を共に作ってきた同志、だから敬意を払いケアもするのです。美と技を吹き込んだ装束を見に能楽堂へいらっしゃいませんか?

【 京都観世会 2019年8月10日〜9月30日の催し 】

● 観世青年研究能
8月18日(日)13:00〜
[主な演目]
 能 「氷室」:樹下千慧 
狂 言「棒縛」:山下守之・鈴木実
 能 「熊坂」:浦田親良
[ 入場料 ]
一般前売 2,000円
一般当日 2,500円
 学生  1,500円


● 京都観世会八月例会

8月25日(日)11:00〜
[主な演目]
 能 「兼平」:片山伸吾
狂 言「蝸牛」:小笠原
 能 「定家」:梅若実
 能 「善界」:大江広祐
[ 入場料 ]
一般前売 6,000円
一般当日 6,500円
 学生  3,000円


● 京都観世会九月例会

9月22日(日)11:00〜
[主な演目]
 能 「錦木」:浅井通昭
狂 言「舎弟」:茂山千之丞
 能 「三井寺」:片山九郎右衛門
 能 「天鼓」:浦田保浩
[ 入場料 ]
一般前売 6,000円
一般当日 6,500円
 学生  3,000円

 

京都観世会館

京都市左京区岡崎円勝寺町44
お問い合わせ|tel.075-771-6114
(月曜休館日、月曜が祝日または振替休日の場合は火曜日が休館日となることがあります)
http://www.kyoto-kanze.jp/
⬛️ 地下鉄東西線「東山駅」下車 1番出口から徒歩約5分
⬛️ 京都市バス[5][100]で「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約3分
⬛️ 京都市バス[31][46][201][203]で「東山仁王門」下車徒歩約5分

 

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