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映画『his』舞台挨拶


 

2019年に公開された『愛がなんだ』が若い女性から絶大な支持を受けた今泉力哉監督の新作映画。 男性二人の同性愛を描いた意欲作!


 

1月24日(金)から公開予定の『his』の主演を務めた

宮沢氷魚さん、藤原季節さんを迎え、なんばパークスシネマにて舞台挨拶が行われました。

 

 

初めに大阪の皆様に一言ずつご挨拶をいただこうかと思います。 まずは、主人公・井川迅を演じられました宮沢氷魚さんお願いします!

宮沢氷魚さん(以下、宮沢): 大阪の皆さんこんにちは、宮沢氷魚です。今日はまぁ短い時間ですけども皆様に楽しい時間を共有できたらなとゆう風に思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。 続きまして、迅の元恋人・日比野渚を演じました、藤原さんお願いします!

藤原季節さん(以下、藤原): まいど!……そうやって、氷魚が言えって。圧力受けて…(笑) 宮沢: 俺は言わないよってね。任せたよって。(笑)

そのぶん元気にね!

藤原: 藤原季節と申します!本日はよろしくお願いします!!

よろしくお願い致します!お二人で回られる大阪キャンペーンはこの場が最後ということですよね?

宮沢: 僕は明日もあるんですけど、二人でっていうのは今日が最後ですから…。 藤原: ちょっと切ないです。2日間一緒にいて、昨日も深夜までなんか喋ってて。楽しかったね。 宮沢: ね、久しぶりに二人でゆっくり話したかなって。

今作の撮影中はわりと二人で居らっしゃることが多かったと伺ってますがいかがでしたか?

宮沢: 10日間一緒に住んだんですよ。 知っている人もたぶん多いと思うんですけど、白川町というところに2人で1つのロッジで。共同生活というくくりでね。最初はすごい嫌でした。

嫌だったんですか??

宮沢: それは嫌ですよ。 朝から晩まで一緒に居るのに寝る時まで一緒かぁと思って。 まじですかぁと思ったんですよ…。 藤原: やっぱちょっとでもいいから一人の時間あるといいなぁとは内心思ってました。

最初はですよね。最初は。

宮沢・藤原: はい、最初は!最初は。(笑) 宮沢: いざ、共同生活が始まったら楽しいというか、合宿のような濃い時間を過ごしましたね。

10日間共同生活をして密になれたということは自然に作中の2人の関係にも なっていけたのかなと思うのですが。

宮沢: そうですね。今回は僕が演じた迅という役と季節くんが演じた渚っていうのは、やっぱり最初何年も会ってないということでぎこちなさというか距離感というものがありまして。 それが本当に僕と季節くんのリアルな距離感でもあって。 結構順番通り撮影が進んでいったので、僕たちがどんどん仲良くなっていくのが役にも上手く反映されたかなっていう感覚でいました。 藤原: 本当に24時間一緒に居れたからこそ、迅というか氷魚が居ない時をより感じるというか。 一緒に居たからこそ居ない時間も感じることができたっていうのはありましたね。

お互いの存在の大きさみたいな?

藤原: はい、やっぱり居なくなって初めて知るんだなぁみたいなところはあって…。 白川町での撮影が終わったあと東京での撮影が待っていたんですけども、そこは迅が居ない中で撮影しないといけないシーンが多くて。 あの時が一番心が重かったですね…。

それはまさにこの後ご覧いただく大事なシーンのことかなぁと思います。 改めて、演じられた役柄でご自身と似ている点、又はここはちょっと逆かなぁと思う点とかはありましたか? 迅を演じた宮沢さんはいかがですか?

宮沢: 僕は結構似ていると思っていて。……似てるよね? 藤原: 似てる! 宮沢: っていうのも、僕は自分の本心だったりとか悩み事っていうのを自分で解決したい人間なんですよ。で、あんまり人にも相談できないので、結構自分で苦しんで自分で追い詰めて、しんどくなる時ってあるんですけど、迅もそういう瞬間が結構ありまして。 そこは僕もすごい共感できたし、迅はすごく生きづらい状態で育ってきたし、毎日を過ごしているんですけども。 僕も小さい頃クォーターというのもあって、結構いじめられてたんですよ。 僕が通ってたインターだと皆そういうクォーターだったりハーフの子がいたり、日本人だけど日本語話せない人が居たりして。 結構そこがオアシスみたいな環境にいて、そこから一歩出るとすごく辛い現実っていうものがあって。 日本にいると僕は外人扱いされたりする時もあったし、生まれたアメリカに戻ればホームかなぁと思って向こう行ったら行ったで『おまえジャパニーズやなぁ』みたいなことを言われるし。 自分の居場所はどこにあるんだろうっていうのを、結構小さい頃に色々悩んだ時期があって。それがなんか迅とすごく共通したというか。 役作りする上でもそこを思い出しながら、生きづらさって何だろうと常に考えながら迅を思っていましたね。

じゃあお話いただいた時は、難しい役どころではありますけども是非やりたいというようなお気持ちがあったということですよね。 渚を演じられた藤原さんはいかがですか。

藤原: そうですねぇ…今話聞いていてもそうですし、最近会うたびに氷魚って本当になんてピュアなんだろうというか、なんてストレートで裏表がなくてっていうことを結構感動するんですけど、それと同時にそういう人柄に羨ましさを感じるみたいなところが僕もあって。 自分が結構物事をこねくり回して考えちゃう人なんで、そういうふうに羨ましいって思う気持ちとかが渚にもあったんじゃないかなぁって思って。

それぞれ共通の部分を見出しながらの役作りだったのかなぁっていう印象なんですけども、初めて完成した作品をご覧になった時はどんな印象をお持ちになりましたか?

宮沢: 普通ドラマでも映画でもそうなんですけど、基本現場でモニターっていうものを観るんですよ。 監督のエリアにだいたい置いてあるんですけども、そこで自分の芝居を再生して観て、『ここもうちょっとこうしたいなぁ』とか『こういうシーンになってるんだぁ』っていうのをそこでだいたい確認できるんで、完成されたものを観るとだいたい想像はつくんですよ。 こういう画でこういう作品なんだろうなっていう。でも、僕たち今回一切モニターを観てないんですよね。

観てない!?

宮沢: 観れなかったっていうのもあるし。 気持ち的にも。芝居のことでいっぱいいっぱいで。 だから、完成したものを二人で観たんですよ。去年の夏なんですけど。 ほんっとうに感動して。初めて観るものでしたから。こんな美しい世界観が完成したんだっていう。こんな美しい作品が生まれたんだっていうのをすごく素直に感じて。 もう早く皆さんに観ていただきたいっていう。それだけ自信を持っていましたね。最初観た時は。

早くお届けしたいっていう、そんなお気持ちがいっぱいだったってことですね。藤原んさんはどうでしょう?

藤原: エンディングロールでSano ibukiさんの「マリアロード」という曲が流れた時に、感動がこみ上げてきましたね。 今でもその曲をたまに聴くんですけど…聴くとものすごく切なくて痛くなるんですよ…。なんか、「his」をやっていたことを思い出して。 なんか、でもそれってすごく豊かなことだなぁと思って。 誰かを好きになったりするってすごい苦しいし、好きにならなかったら良かったって思うくらい、悲しかったり怒ったりっていう色んな喜怒哀楽があって。 でも、なんかそれってすごく人生を豊かにしてくれることなんじゃないかなって、エンドロールの曲を最近聴きながら思ってて。 初めて観終わった後は、氷魚君としっかり握手をした記憶がありますね。 僕は渚のそういう一見すると行動が滅茶苦茶だったり発言が軽かったりとかするんですけど、その裏側にある臆病さだったり弱さだったり、そういう部分が自分とすごく似てるなぁっていうふうには思いますね。

あぁ~そうなんですね。そこで改めて培ってきた絆みたいなものもね、なんかちょっと見えますよね。思わず手が出ちゃったって感じですもんね?

藤原: 目が合ったんだよね!なんか。 宮沢: 合った!! 藤原: 隣りで観ていたので。劇場の明かりがファ~って付いて、隣り見たら目が合ったので。 グッと握手しましたねぇ…。

気がつけばという…。

   

では、改めて伺いたいんですけど、お二人それぞれから見て、宮沢さんから見た藤原さん、藤原さんから見た宮沢さん。魅力ってどういったとこでしょう?

藤原: 充分伝わってそうな気がするけど。(笑) 宮沢: 魅力は、本当に季節くんはとにかく熱い男で。 すごく真剣に物事に向き合う男だなぁと思っていて。 それは、僕が初めて季節くんに会った時にも感じたし、季節くんの台本を初めて見た時にもこの人凄いなぁと思って。っていうのも、ボロボロなんですよ、台本が。

もう結構読み込んでいらっしゃった?

宮沢: 読み込んでたし、もう色々書いてたし。 ページもなんか千切れそうなくらいボロボロな状態で。 これだけこの台本というかこの作品に向き合っている人って、本当に素敵だなぁと思ったし、僕も同じ役者としてこうでありたいなぁって思ったんですよね。 本当に素敵な役者さんだなっていう。 藤原: 僕は結構メモ魔なんで。なんでもメモしちゃうっていう。(笑)

台本がいい感じに味が出てくるというね。(笑) 改めて藤原さんから見た宮沢さん、一言で魅力を伝えるなら?!

藤原: 一言はむずかっしぃ!!むずかっしぃ!(笑) …もうねぇ、発光してます!内側から発光してる!! 「his」の映画のなかでも、内側から発光していく様が僕すごく好きなんですよ。 内面から。

輝くものがあるという。 もっとお話伺いたいところだったんですが、上映のお時間も近づいてきておりますので、これから映画をご覧になる関西の皆様に向けてですね、最後一言ずつメッセージをいただけたらなぁと思います。 では、宮沢さんからお願いします。

宮沢: いやぁ、楽しみですね。本当に楽しめる映画だと思います。愛に溢れていて。 でも、答えがない作品だと思うし、みんなそれぞれ感じ方、作品を観て考えることっていうのは多分それぞれ違うと思いますし、それが僕はある種の正解だと思っていて。 色んな意見があってもいいと思うし。 それをどんどん発信しほしいし、思っていること・疑問に思っていることっていうのをどんどん人に聞いてほしいし、自分でも『何でなんだろう』っていうのを考えてほしいし、そういうキッカケになってくれればいいなぁと思う作品だと僕は思うので、是非皆さんまぁこれから観ますけども友達や家族とか皆さんにも「his」のことを教えていただければ嬉しいですねぇ~。 今日は短い間でしたけれども、本当にありがとうございました。

ありがとうございました。では、藤原さんお願いします。

藤原: あ、やばい。今めっちゃ真っ白になった…。ええと…何話そうとしたんだっけ…? 宮沢:(笑) 藤原: やば…初めて、こんなの!(笑)えっと…ええっと~…

これから皆さんご覧になるので!

藤原: あ、はい!そうですね。僕はこの映画を経て、自分が変わることができたと思っています。 自分の気持ちに正直に少しづつ生きられるように今なってきていて、だからこれからはもっといま自分の近くとか自分のそばにいる人をもっと大切にできるような人間になりたいなぁっていう風ふうに思っています。 この映画の登場人物のことを好きになったり愛していただけるとすごく嬉しいし、嫌いっていうのも一種の愛情表現なんで嫌ってもらっても構わないんで、どうか愛を与えてくれたらと思います。はい…。 今日は来ていただいて、おおきにぃ!(笑) 会場:(笑)

ありがとうございました!!宮沢氷魚さん、藤原季節さんでした!

 

 

 

映画『his』

2020年1月24日(金)より、TOHOシネマズ二条ほか全国ロードショー! https://www.phantom-film.com/his-movie/ 配給:ファントム・フィルム 監督:今泉力哉 企画・脚本:アサダアツシ 音楽:渡邊崇 キャスト:宮沢氷魚 藤原季節