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3/27(土)~ 5/16(日)「凝然国師没後700年 特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ」@京都国立博物館

 

 

鑑真和上が日本に定着させた“戒律”の教えがたどったあゆみを、関係諸寺院の寺宝と合わせて紹介。教科書でもおなじみの国宝「鑑真和上坐像」も特別出展!

 

日本仏教の恩人と言うべき唐の高僧・鑑真和上の遺徳を唐招提寺に伝えられた寺宝によって偲ぶとともに、彼が伝えた “戒律” のおしえが日本でたどった歩みを、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝を綴ることで紹介する「凝然国師没後700年 特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ」が、3月27日(土)より『京都国立博物館』で開催されます。

 

日程 2021年3月27日(土)~ 5月16日(日)

【前期展示】2021年3月27日(土)~4月18日(日)

【後期展示】2021年4月20日(火)~5月16日(日)

※一部の作品は上記以外にも展示替が行われます

場所 ●京都国立博物館

京都府京都市東山区茶屋町527

営業時間 9:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日 月曜日

※ただし5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)休館

観覧料 一般/1,800円、大学生/1,200円、高校生/700円 ※中学生以下は無料

※障害者手帳等*をご提示の方とその介護者1名は、観覧料無料。*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳

※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください

※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引き

音声ガイド 【貸出料金】1台/600円(税込)
主催 主催=京都国立博物館、律宗総本山 唐招提寺、日本経済新聞社、京都新聞、NHK京都放送局 特別協力=華厳宗大本山 東大寺、真言宗泉涌寺派総本山 御寺 泉涌寺、真言律宗総本山 西大寺(五十音順) 協賛=岩谷産業、カシオ計算機、NISSHA、日本通運、三井不動産
Web 展示会 特設サイトはコチラ

 

 

★展示会の見どころ

 

鑑真和上坐像を45年ぶりに京都公開!

 

 

教科書にも掲載されている「鑑真和上坐像」の特別出展が、唐招提寺御影堂修理により実現。寺外での公開は12年ぶりで、京都国立博物館では昭和51年(1976)の「日本国宝展」以来の公開となります。

 

明治までの日本戒律の歴史を総ざらい! 幾多の名僧たちが綴ったもうひとつの日本仏教史

 

“戒律” の「律」は僧侶のあるべき姿を示し、「戒」は僧俗の守るべき倫理基準です。戒律を学ぶことは、僧侶とは何か、仏教とは何かを問い直すことでもあり、日本が社会変動を迎えるたびに、時の名僧たちは戒律に注目し、仏教の革新運動を起こしました。そんな「戒律」からみる日本仏教史が学べることも、本展の大きな見どころの一つ。

 

 

★展示構成

 

●第1章/戒律のふるさと─南山大師道宣に至るみちすじ─

 

 

律とは僧侶の集団⽣活を⾏う上で⽣じた問題点を弟⼦が釈迦に聞いたものが、各部派で整理されていったものです。仏教がインドから中国へ伝わった際にも、律は僧侶のあるべき姿を⽰すものとして重視されましたが、中国の僧にとってインドの⾵俗は⽂献だけでは理解できないことが多々あり、戒律研究のためにインドに渡る僧侶を輩出しました。

 

こうした中国の律学研究を集⼤成したのが、南⼭⼤師道宣(596~667)です。道宣の系譜は南⼭律宗と⾔われ、中国の主流として⻑く続きました。

 

 

●第2章/鑑真和上来日─鑑真の生涯と唐招提寺の創建─

 

 

鑑真(688~763)は唐の揚州(江蘇省)の⽣まれ、律は道宣の系譜を継いでいます。揚州・⼤明寺の住職を務めていた時に(天宝元年/天平14年〈742〉)、聖武天皇の意を受けた⽇本僧、栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)から戒律を⽇本へ伝えるよう懇請されました。

 

鑑真は地位を擲ち⽇本への渡海を試みますが、5回にわたり挫折し、6度⽬にして漸く⽇本の地を踏みました。時に天平勝宝5年(753)のことで、その厳しい⾏旅により既に失明していたことはよく知られています。朝野の歓迎を受け、東⼤寺に戒壇を整備した後、唐招提寺を賜り、後進の指導にあたりました。

 

本章では国宝「鑑真和上坐像」を中⼼に、鑑真の⾜跡を⽬でたどります。

 

 

●第3章/⽇本における戒律思想の転換点─最澄と空海─

 

 

仏教が⺠衆救済に向き合うようになると、戒律に対する姿勢も変化します。その最初が、天台宗の最澄(767、⼀説766~822)です。最澄は釈迦から隔たった⽇本では戒律をそのまま守り得ないと考え、皆が守れるような最低限の規範としての⼤乗戒に注⽬し、南都と異なる⽴場を取るに⾄りました。この思想は⼤きな転換点となり、浄⼟宗の法然(1133~1212)や浄⼟真宗の親鸞(1173~1263)、⽇蓮法華宗の⽇蓮(1222~1282)に継承されています。

 

また、空海(774~835)が唐から伝えた密教は、従来の戒律を重んじたほか、三昧耶戒と呼ばれる特有の戒が存在しました。また、密教の本場主義は、戒律運動が釈迦への原点回帰を⽬指した際の道しるべとなりました。

 

 

 

●第4章/日本における戒律運動の最盛期─鎌倉新仏教と社会運動─

 

 

鎌倉新仏教と呼ばれる⺠衆に向き合った仏教⾰新運動において、戒律は重要な役割を果たしました。覚盛(1194~1249)、叡尊(1201~90)は、唐招提寺、⻄⼤寺をそれぞれ拠点として戒律を復興し、現在の律宗と真⾔律宗の基礎を築きました。

 

また、東⼤寺では戒壇院を中⼼に戒律研究が進み、凝然(1240~1321)という⼤学者も現れました。彼らは弟⼦にも恵まれ、勧進、すなわち⺠衆の⼒を結集することによって社会福祉事業の実践に⼤きな⼒を発揮し、鎌倉時代を通じて⼤きな影響⼒を持ちました。

 

また、俊芿(1166~1227)は、中国・南宋に渡って戒律を学び、帰国後、泉涌寺を中⼼に活躍しました。彼らの仏教改⾰にかけた熱い思いを、遺品を通じてご紹介します。

 

 

 

●第5章/近世における律の復興

 

 

近世では再び戒律復興運動が盛んになります。その先鞭をつけたのが、京都・槙尾の西明寺に拠った明忍(1576~1610)です。戒律運動の第二のルネサンスというべく、宗派を超えて多くの逸材が現れましたが、とりわけ慈雲(1718~1805)の名が知られています。慈雲は梵学(サンスクリット研究)の大家として有名でした。この仏教の根源を問う学究的態度こそ、近世戒律復興運動を特色づけています。

 

彼らは大坂や江戸といった大都市圏にあって、理知的な態度で社会と接し、商工業を生業とする新興の町人層の職業倫理形成に大きく寄与しました。近世戒律思想は、江戸時代仏教でもとりわけ大きな存在感を示しており、明治時代以降の近代仏教革新運動に通じる斬新さを持っています。

 

 

★記念講演会も開催!

 

プログラム

3月27日(土)「鑑真和上の教え」
講師:西山 明彦 師(律宗管長、唐招提寺八十八世長老)

4月3日(土)「律とは何か」
講師:上杉 智英(京都国立博物館 研究員)

4月10日(土)「日本の戒律運動と日本人」
講師:大原 嘉豊(京都国立博物館 保存修理指導室長)

4月17日(土)「俊芿と宋代戒律の日本への影響」
講師:西谷 功 氏(泉涌寺宝物館「心照殿」学芸員)

5月8日(土)「鑑真和上とゆかりのみ仏たち」
講師:淺湫 毅(京都国立博物館 上席研究員)

 

【時間】
13:30~15:00

【会場】
平成知新館 講堂

【定員】
各100名 ※適切な間隔を保つため、定員100名(通常の半数)にて実施いたします。着席場所は係員の指示に従ってください

【料金】
聴講無料(ただし、講演会当日の本展覧会観覧券が必要)

【参加方法】
当日9:30より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します

 

 

★知っておきたい!展覧会を楽しむキーワード

 

「生活の中の戒律」

 

悪を止めるというのが戒の本質で、殺すな、盗むな、淫蕩にふけるな、嘘つくな、酒飲むな、は在家信者の守るべき戒とされます(五戒)。しかし、意外と守りにくいのが人の常で、昔は月に6回集って犯した罪を反省し誓いを新たにするなどしていました(六斎日)。人が集まるので買い物に便利な市が立ったりするようにもなりました(六斎市)。

 

 

「授戒と戒名」

 

現在の在家信者は、葬式の時に故人にいただく戒名くらいしか戒律を意識しないでしょう。戒名とは、戒律を守ることを誓い出家した人に授けられ、本来は生前に受けるものです。この戒を授かることを授戒と言います。浄土真宗で行われる、門徒として仏教に帰依することを誓う儀式「おかみそり(帰敬式 ききょうしき)」も、授戒の一種と言えます。

 

 

「『戒律』と『勧進』」

 

インドでは慈悲に基づく利他の精神が仏教で重んじられており、布施により困った人を助ける社会福祉事業が行われていました。戒律の中にも人々のためになれという規定があります。この精神は日本でも引き継がれ、勧進という募金活動によって資本を集め、病人の世話や交通インフラ整備などの社会福祉事業を積極的に行いました。

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