3/8(月)~ 4/11(日)「絵でよむ百人一首と源氏物語」@嵯峨嵐⼭⽂華館
池⽥孤邨「三⼗六歌仙図」
日本文学の傑作「百人一首」と「源氏物語」の世界が感じられる、美しい日本画や屏風、巻物作品の数々を展示
百人一首の世界を描いたかのような、和歌に紐づく日本画の名品や、百人一首に選ばれた歌人のひとり・紫式部に因んだ、源氏物語に関係する屏風などを紹介する企画展「絵でよむ百人一首と源氏物語」が、3月8日(月)より『嵯峨嵐山文華館』(左京区)で開催されます。
百人一首とは、鎌倉時代の歌人・藤原定家が『古今和歌集』『新古今和歌集』など、10冊の勅撰和歌集の中から100首を選出した秀歌のことで、嵯峨嵐山文華館の位置する小倉山の麓で生まれたとされています。
本展ではそんな百人一首を切り口に、歌の情景を描いたかのような日本画の数々と、平安文化の傑作「源氏物語」に関連する屏風や巻物作品が展示されます。
日程 | 3月8日(月)~ 4月11日(日)※緊急事態宣言の短縮等で会期が変更となる可能性あり |
休館 | ⽕曜⽇ |
観覧料 | ⼀般・⼤学⽣/900円(800円)、⾼校⽣/500円(400円)、⼩中学⽣/300円(250円)、障がい者と介添人1名まで500円(400円)※( )内は20名以上の団体料金
※幼児無料 ※常設展もご覧いただけます |
備考 | 作品総数:25点(常設展展⽰作品を⼊れると35点)のうち、9点が初公開作品 |
主催 | 主催=嵯峨嵐⼭⽂華館、京都新聞 後援=京都府、京都市教育委員会、京都商⼯会議所 |
Web | 企画展 特設ページはコチラ |
★展示内容
第1章/絵でよむ百⼈⼀⾸(1Fギャラリー)
川合⽟堂「紅梅・⽩梅屏⾵」左隻
梅の⾹りに昔を思い、つかの間の再会を雲間の⽉に例える。百⼈⼀⾸に撰ばれた歌からは、⾃然の⾵物に感情を揺さぶられる、古⼈の姿が浮かび上がってきます。川合⽟堂筆《紅梅・⽩梅屏⾵》、⻑沢芦雪筆《朧⽉紅葉図》、今尾景年《旭稚松鶏・梅花孤亭・⽵林⾶泉図》など、あたかも百⼈⼀⾸の歌の題材として描かれたような作品を通じて、歌に込められた思いを感じてみませんか。
伊藤⼩坡「⾙合わせの図」
古の歌⼈たちと、江⼾時代以降の画家たちとの、時を超えたコラボレーションをお楽しみください。
第2章/源⽒物語の世界(2F畳ギャラリー)
狩野⼭楽「源⽒物語押絵貼屏⾵」
百⼈⼀⾸の撰者である藤原定家には『源⽒物語』の研究家という⼀⾯もありました。源⽒物語は紫式部が記した原⽂が残されておらず、定家は当時出回っていた写本を⽐較し、校訂したことで知られています。昨年、定家の⾃筆による書き込みが含まれた「若紫」の写本が約80年ぶりに発⾒され、⼤きな話題となりました。こうした古⼈の努⼒もあり『源⽒物語』は世界最古の⼥流⽂学作品として、1000年もの間読み継がれてきたのです。
本展⽰室では『源⽒物語』に関係する作品として、狩野⼭楽《源⽒物語押絵貼屏⾵》、狩野興也筆《源⽒物語六条院庭園図巻》などが展⽰されます。江⼾時代の絵師たちが描いた物語の世界をお楽しみください。