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2018.5.12映画

ボストン ストロング

511日(金)より全国公開された映画『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』。

公開を前にして、同志社大学にて映画評論家の北小路隆志さんを迎えてトークイベント付き特別試写会が行われました。 

 

 

映画『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』あらすじ

 

2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件。事件で被害にあい、両足を失ったジェフ・ボーマンの実話を映画化。

犯人逮捕に貢献したジェフは不屈の精神ボストン ストロングとして脚光を浴び、ヒーローとしてまつりあげられていく

現実の前に絶望し、ヒーロー像とのギャップにもがき苦しむ主人公を、ジェイク・ギレンホールが熱演。

 

 

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トークイベント「『ボストン ストロング』におけるヒーロー像について」

ゲスト:北小路隆志さん(映画評論家・京都造形芸術大学映画学科准教授)

 

 

ご覧になっていかがでした?

 

「実話にもとづく感動作ということなんですけど、「感動させるぞ」とこられるとかまえてしまう僕のような人間でも十分に泣ける映画だと思います。

映画ならではのディテール、表現に注目して観ると面白い所が多々ありますし、アメリカ映画の伝統といった文脈に位置付けると腑に落ちるところや、この映画の新しさが見えてくるというところがあると思います」

 

アメリカ映画におけるヒーロー像について

 

「アメコミに出てくるようなヒーローではなく、アメリカ映画のヒーローというのはむしろこの映画のような、特別な才能があるわけではない人を描くのが典型なのかと思います。

主人公は決して上品ではないコミュニティに属しており、そこをリアルに描いているのが魅力のひとつです」

 

「たとえば主人公のお母さんを美人女優として知られているミランダ・リチャードソンが自堕落な母親を演じているのを始め、主人公が属する労働者階級のコミュニティを、多くの時間を割いて描いています。

主人公自身も、彼女と何度か関係が中断していて、仕事も情熱を持ってやるわけではない、特別な能力を持たないどちらかというとダメ男です」

 

「アメリカ映画には1930年代にフランク・キャプラが描いていたような、庶民がなんらかの出来事に巻き込まれ、自らの意思に関わらず結果的に世の中をかえてしまう、といった流れがあります。

『ボストン ストロング』でも主人公はボストンマラソンを走る彼女をゴール付近で待っていて、爆発に巻き込まれてしまう。

そこで犯人を目撃し、それが逮捕につながってヒーローにまつりあげられていく。

巻き込まれて結果的にヒーローになっていくというのは実は新しいわけではなく、アメリカ映画では伝統的にそういったものを作ってきている、そういうことを感じました」

 

クリント・イーストウッド監督の1517分、パリ行き』でも、犯人を止める3人の若者がいかにダメ男かということを丁寧に描かれており、たまたまなんらかの事件に巻き込まれた登場人物がヒーローになる、そういう共通点があると思います」

 

「アメリカ映画ではアクション(行動)が需要な要素です。

通常はなんらかの意思があってアクションに移るんですが、アメリカ映画の場合はアクションが先にあって、世の中を覆してしまうということがある。

例えば『フォレスト・ガンプ』でも、主人公は世界を変えようと思っているわけではないんですが、彼のアクションを見ていると周りのみんなが影響を受けて惹きつけらる。

この映画の中で『フォレスト・ガンプ』への言及があるのも意味深いことだと思います」

 

演出のうまさについて

 

「主人公は膝から下がなくなることで、アクションができなくなる。

主演のジェイク・ギレンホールはアクションができなくなるというアクションを非常にうまく演じています。

また、周りが主人公をボストン ストロングの象徴としていく中で、実は彼はPTSDという心の問題をかかえ、トラウマに苦しめられていきます。

トラウマというは編集が不可能な記憶で、普通なら遮りたい記憶がフラッシュバックされる。

映画の中ではこのフラッシュバックが効果的に使われており、どの場面でどのように使われているのかも見ていただきたいところです。

一例として、映画の発端としてボストンマラソンのゴール地点で爆発が起きますが、映画では寸前まで主人公を撮っていて、爆発の場面はいったん省略されます。

とはいえ「肝心なところを見せない」という演出をしているわけではなく、そこでフラッシュバックが使われます。

フラッシュバックがどのように提示されて、主人公の心の動きなどに関わっていくのか、そこはぜひ注目してほしい見所のひとつだと思います」

 

 

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絶望から立ち上がる一人の男の姿を、その光と影をからめて描く、真実の物語。

『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』は、本日5月11日(金)から全国ロードショー。

京都ではTOHOシネマズ二条にて公開です!

 

 

 

『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』

監督/デヴィッド・ゴードン・グリーン

出演/ジェイク・ギレンホール、タチアナ・マズラニー、ミランダ・リチャードソン

http://bostonstrong.jp/

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Motion Picture Artwork (C) 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

 

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