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明治の日本画と工芸品を一堂に展示
近代化していく社会の中で生み出された明治の美術品と工芸品を紹介する催しが、京都国立近代美術館で開催中。
維新から150年を迎え、注目を集める明治という時代。
工芸品が輸出される機会が増える中で日本の工芸品への関心が世界的に高まり、政府による後押しもあってたくさんの優れた作品が生まれました。
今回の展覧会では明治の工芸図案と共に、工芸品や美術品を一堂に展示。
日本工芸史上一つの頂点を迎えたともいわれる作品群の魅力を、さまざまな角度から紹介する展示会です。
京都府画学校と同時代の日本画
遷都により政治の中心が東京に移ったことによって衰退が危ぶまれた京都では、
地場産業の振興を目的のひとつとして京都府画学校が設立されました。
数多くの日本画家が工芸図案に携わり、芸術性の高い下絵は工芸品の美術的価値を高めることにもつながりました。
今回の展示では、工芸図案と共に、図案を書いた日本画家たちの作品が展示されています。
都路華香《雪中鷲図》 明治34年(1901)
幸野楳嶺《春秋蛙合戦図》 文久4年/元治元年頃(c.1864) 京都国立近代美術館
明治の工芸
維新前から西洋の人々は日本の美術品に関心を持っており、明治になって紹介される機会が増えるとその関心はさらに高まりました。
多くのモダンな工芸の意匠が生まれ、高い評価を受けた作品の数々。
その工芸図案と工芸品が一堂に展示される、貴重な機会です。
安藤緑山《仏手柑》 大正~昭和時代 京都国立近代美術館
武蔵屋大関《金蒔絵芝山花鳥図飾器》 明治時代 京都国立近代美術館
4月28日(土)には清水三年坂美術館長の村田理如氏を招いての講演「明治工芸に魅せられて」、5月13日(日)には感覚をひらくワークショップ「てくてく、くんくん in 岡崎」も開催。
明治に生まれた時代を超える技に、この機会にふれてみませんか。
京都国立近代美術館
075-761-4111
〒606-8344 左京区岡崎円勝寺町26-1
9:00〜17:00(金曜日と土曜日は20:00まで)
月曜休(4月30日は開館)
http://www.momak.go.jp/
「明治150年展 明治の日本画と工芸」
期間/開催中〜5月20日(日)
料金/一般 1,000円(800円)、大学生 500円(400円)
※()内は、前売りと20名以上の団体料金
※高校生、18歳未満、心身に障がいのある方と付添者1名は無料