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2018.1.24インタビュー

国際派俳優・古川雄輝インタビュー、映画「風の色」
日韓合作映画の現場で見たものとは

2018年、「曇天に笑う」「となりの怪物くん」など出演作が控え、その大きな飛躍が注目される俳優・古川雄輝が主演する、

「猟奇的な彼女」、綾瀬はるか主演の「僕の彼女はサイボーグ」で知られるクァク・ジェヨン監督の最新作・日韓合作映画「風の色」が1月26日(金)から全国公開される。東京と北海道を舞台に、同じ容姿を持つ2組の男女をめぐる重厚でSF的要素の入ったラブストーリーだ。

主演の古川は一人二役でマジシャンを演じ、劇中では水中脱出マジッックにも挑戦。「一番過酷で大変だった現場」と語る撮影現場の秘話と映画の魅力を聞いた。

 

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帰国子女でネイティブな英語を話せる古川さん。ラブストーリーの巨匠・クァク・ジェヨン監督とのやりとりは?

 

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ー監督とのコミュニケーションはどのように?ー

 

監督は日本で映画(「僕の彼女はサイボーグ」)を撮っていたというのもあるせいか、日本語が意外と聞き取れるんですよ。喋れないんですけど。日本のスタッフさんと雑談していても、意外とわかっているようでした。

ジェスチャー込みでなるべくわかりやすい日本語で話して、それでも伝わらなかったら英語で話して、それでもダメだと通訳さんを通して韓国語で、って感じでした。ですので、そんなにコミニケーションで困ることはありませんでした。

 

 

ー日本語の日常会話程度は聞き取れたんですね。ー

 

多分、まぁまぁわかってますね(笑)。

 

 

ー「僕の彼女はサイボーグ」もそうなんですが、2016年に「世界の中心で愛を叫ぶ」の中国版リメイクを制作されたり、日本と縁のある外国人監督だと思うのですが、日本の俳優との間に言葉の壁はなかったんですね。ー

 

少なくとも僕はなかったですね。英語で話せますので、韓国のスタッフもたくさんいらしたんですけど基本英語でコミュニケーションをとっていたので、あんまり伝わらないってことはなかったです。言語が伝わらないというよりも、文化の差の感覚的なものが伝わらないっていうのはありましたね。やっぱり言葉で説明できるものではないので、そうゆうのはちょっとありましたね。

 

 

ー演出に理解できないってことはあったんですか?ー

 

理解できないことはなかったんですが、基本的には韓国寄りだなっていう印象をこの映画から受けます。そこがこの作品の特徴で、日韓合作で作ったがために文化の感覚の差っていうのが混ざり合ってできた映画なっているんですよね。

演出が韓国人の方で脚本も韓国で書かれているので。でも日本人が日本語でしゃべっているとなると、日本と韓国がごちゃっとした混ざり合うようなシーンになり、それが全体的に不思議な雰囲気を出してる映画になっています。

 

 

ーマジシャンの師匠として竹中直人さんを起用していますが、竹中さんは「僕の彼女はサイボーグ」でも出演されていますね。ー

 

監督自身が役者に対して愛をすごく持っているんですね。一度共演されたりすると、そこで愛情を持つのでまた起用したいと思う部分があると思うんですね。冒頭でチュートリアルさんの漫才が流れるんですが、セリフの中に“綾瀬はるか”が出てくるんですね。それも綾瀬さんが好きだからセリフを書き足したようです。その流れで竹中さんも起用したんだと思います。

現場でも「次、セカチュー撮るんだよ」って話をしてくれて、ワンシーンでも出てくれってずっと言ってくれていました。

撮影が終わっても、メールで写真を送ってきたりしてくれる方ですね。

 

 

鎖に繋がれ、水中へ。低体温症と酸欠で倒れた、水中脱出マジック。

 

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ー監督の映画にはよく雨に濡れるシーンがありますが今回も?ー

 

あります(笑)。水が大好きなんですよね。

(氷水に入るシーンで)本当ならプラスチックの物を使ったりするんですけど、本物の氷を使ったり。

水中脱出マジックなんで、海から出てくるシーンなんかは本当の海で撮影しましたし。スタントマンもいらしゃるんですけど、水中のシーンは

基本的に自分でやりました。(一回の潜水時間)1分ぐらいですかね、水深5メートルまでさがるんで水圧がかかって長いこと息が続かないんですよ。潜って苦しくなったら水面に上がっての繰り返しを2日間しました。非常に体に悪かったんでしょうね、血流が脳の方に回らなくなっていたようで、貧血みたいになっちゃうんですよ。風邪どうこうではなく、2週間くらい1日2~3時間くらいしか歩けなくなって。それくらい過酷でしたね。

 

 

ーマジックの練習時間は20分程度だけだったと聞きましたー

 

直前にやり方だけ教わりました。マジシャンらしい手の動きや見せ方を自分なりに研究しましたね。「自信を持ってやるっていうことが一番大事。とにかく自分が主役なんだ、っていうような感覚でやるのが大切だよ」とマジックを監修していただいたMr.マリックさんからアドバイスをもらいました。

 

 

「風の色」は邦画ではなく洋画。

 

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ー今の邦画のラブストーリーは漫画原作のいわゆる“胸キュン”映画が主流だと思うんですが、韓国人の監督が作ったラブストーリーとの違いは?ー

 

漫画原作であるということは日本特有であって良い武器だと思ってるんですよ。ただ、恋愛だとどうしても少女漫画ものが多いいので、ちょっと大人向けではないかなという印象はあります。それに対してこの映画は、特徴でもある韓国的文化の感覚が多く含まれた映画なので、セリフ一つにしてもシチュエーションにしても日本のラブストーリーにはないところがあります。あと、ラブコメのコメディ部分が特に韓国よりの描き方になっていますね。全体的に邦画っぽくない感じです。

 

 

ー邦画としてみるとちょっと違うのかなと感じるんですね。ー

 

海外映画を見に行って吹き替えの感覚で見るのが、実は一番しっくりくると思うんですよね。

 

 

ー北海道の流氷の映像は圧巻でした。特に流氷船からの景色はすごかったです。ー

 

本当に感動しました。カナダに住んでいたこともあるんですが、それでもびっくりしました。

 

 

ー日本にこんな光景があるんだなと思いました。ー

 

まさにそう思いました。こんなところがあったんだなと。それが映像を通しても伝わっているのがすごいですよね。

 

 

ー流氷の撮影のタイミングは難しくなかったんですか?ー

 

流氷が見れるギリギリの時期でした。固まり過ぎると船も通れませんし、ベストなタイミングで撮れました。撮影は3月ごろでしたね。

 

 

初の日韓合作映画を終えて、、、

 

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ー改めて映画の見所をー

 

今まで日本映画では見ることのできなかった新感覚のSFラブストーリーだと思います。日韓合作によって作られた映画がどんな雰囲気を出すのか。僕が初挑戦したMr.マリックさんが監修した派手なマジックシーンも見所なのでぜひ楽しんでいただけたらと思います。

 

 

ー今年は主演作が目白押しですが、今年の抱負はありますか?ー

 

毎年、目標にしてることは同じなんですけど、一歩でもいいからステップアップすること。仕事面でもプラベート面でもそうなんですけど、停滞したりステップダウンせずに一歩でも成長できればいいなと思っています。

 

 

ー最後に、京都の思い出は何かありますか?ー

京都には20分しかいたことがないんですよ(笑)。舞台挨拶を20分して帰っただけだったんですよ。ちょっと前に旅番組やっていた時にいろんなところに行ったんですけど、京都だけは行きたいってずっと言っていたのに結局いけなくて。日本だと修学旅行とかで行ったりするんでしょうけど、海外にずっと住んでたので定番の観光スポットとか一切見たことがないんですよ。なんで、普通に観光客みたいに京都に行って定番の場所を全部回りたいです。

 

 

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古川さんのミステリアスな魅力が詰まった映画「風の色」。

京都では、TOHOシネマズ 二条、イオンシネマ京都桂川、などで公開される。

 

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©「風の色」製作委員会

 

 

ヘアメイク/藤井康弘
スタイリスト/五十嵐堂寿

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