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2018.9.14インタビュー

欲望渦巻く容赦のないラブストーリー。
映画「愛しのアイリーン」主演・安田顕インタビュー

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1995年~1996年に「ビックコミックスピリッツ」にて連載され、日本の農村の「嫁不足」「外国人妻」「少子高齢化」などの社会問題をテーマにした新井英樹の原作「愛しのアイリーン」が、安田顕の主演により実写映画化。

 

典型的な村社会が根付く寒村の農家の息子でモテないダメ男“岩男”と300万をつぎ込んだ嫁探しツアーで出会った天真爛漫なフィリピン人妻“アイリーン”を巡り、家族、村の住人、夫婦、各々の欲望が剥き出しになっていく様を描く、異色のラブストーリー。

 

連載から20年以上たった現代でも同じ問題を抱える日本に、本作がどのように写るのだろうか。映画の魅力と撮影秘話を主演・安田顕に聞いた。

 

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原作の岩男は大男で安田さんとは外見が全く違いますが、オファーがあった時どういう思いがありましたか?

 

脚本読んだ後に原作も読んで、同じことを思いました。「これなぜ僕なんですか?」って質問は撮影に入る前に監督にさせていただいて、「見た目じゃないので。僕が描きたいことは、、、」っていう説明受けて、もうそれでいくしかないと腹を括ってやろうっていう感じです。

 

 

 

元々原作の漫画は知らなかったんですね。

 

知りませんでした。「スピリッツ」を読んではいたけど、大学に入ってからは読んでなかったんですよ。

 

 

 

漫画原作の役を演じてどんなことを感じましたか?

 

漫画のキャラクターを実写で演じるっていうのはすごいチャレンジだと思うし、それに対する怯えとかプレッシャーとかって無い人はいないと思うんです。ただそれを出来る人も少ないと思うんです。原作の読者やファンといった批評する人たちは当然いるだろうし、それを甘んじて受けた上でそれでも俺はやるんだって人は限られていると思うんです。役っていうだけじゃなくて、人生や仕事で向き合う時に「それは無理だよ」って言うのは簡単。「でも俺は一応やったからね」と言えるのかなと感じています。

 

 

 

アイリーン役のナッツ・シトイさんはほとんど日本語が話せないと伺いました。夫婦という役の中で、どのようにコミュニケーションを取られていましたか?

 

ほとんど片言です。僕も英語が不自由なので。でもなるべく英語で話しかけるようにして。さらにボディーランゲージも使って。でもそれって、映画の役柄そのものだったと思います。彼女に至っては、日本語が喋れない、初めて来る国である、そこに映画の撮り方も違う人たちと一緒に、一人でいるっていうことがアイリーンと似通っていると思うし、虚虚実実な関係であったと思います。実際の岩男とアイリーンの関係に近いものがあったと思います。

 

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フィリピンでは現地の映画祭で最優秀助演女優賞を受賞するなどの経歴のあるナッツさん。本番でパッと演じられるタイプの方だったとお伺いしました。

 

まさにその通りだと思います。ただ瞬発力で演じられてはいるんですけど、やっぱり、スッと変われるスキルがあるからいけるんだと思います。

 

 

 

夏撮影に冬撮影、フィリピンでのロケ撮影と長期間に渡り撮影が、撮影中印象に残った事はありますか?

 

暑さかな。雨にも迷わされたけど、暑さですね。でも、思うようにシーンが撮れない苛立ちも映画にはプラスに転じている気がします(笑)。

 

 

 

冬も過酷なシーンだと思ったんですけど。

 

滑って転ぶだけだから、そこまででした(笑)。

 

 

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完成試写を見てどう感じましたか?

 

「なんなんだこれは!」です。言葉にならなくて、後から振り返ったら、そこのスクリーンに出てくる人たちの画、熱量にやられていたような。振り返れば日常の中で見ているんだけれど自分の中でゴミとしているもの、感じてはいるんだけど生きていく上で必要じゃないから奥底に閉じ込めているもの、そういうもののふたを開けられるというかえぐられる感覚がすごくあって。

 

 

 

今の言葉から、役を演じきった自信を感じました。

 

作品観た時に僕は岩男がいると思いました。普通自分が出ているものってちょっと離れちゃってるんですよ。普段の生活で絶対見せたくないところを見せちゃってるから、それを確認する作業になってしまうので、やっぱりきついんです。きつかったなあ、、観た時。でも、「愛しのアイリーン」は普通に観れてしまうんです。田監督には脱帽です。

 

 

 

最後に京都について一言いただきたいです。

 

暑い。ついこのあいだの祇園祭の時期に観光にきていたんですよ。けど余りの暑さで金閣も銀閣も比較的空いた状態で観ることが出来ました。冬の太秦も寒いしねえ。ただ美しいです。文化庁が来る理由も分かる。都だったんだなってすごく感じます。京都に行くと街がもう綺麗でね。

 

 

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映画「愛しのアイリーン」はTOHOシネマズなんば、大阪ステーションシティシネマ、京都シネマ、他9月14日から全国ロードショー。

 

※京都シネマは9月15日から公開予定

 

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