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2017.3.29岩倉マルシェ・イベント

「岩倉マルシェ」にかける想い
新しいカタチの地域活性

HOTOKI 清水洋二 × ゴ・バーン編集 森田晃吉

高級住宅が並ぶ静かな街、岩倉。
今、この地区を基盤とするさまざまな業態の店舗が手を取り合い、新しい形の地域活性に取り組んでいる。
「岩倉マルシェ」と銘打たれたこのプロジェクトの中心人物で自身も岩倉でうつわとカフェの店「HOTOKI」を切り盛りする、清水洋二さんにお話を伺った。

 

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森田

「岩倉マルシェ」は次の6月の開催で第2回目で、私も1回目はお伺いしたのですが盛況でしたね。それでこの取り組みについては清水さんが自分で立ち上がってってことなのか、どこかから引き合いのお声がかかってのことのなかキッカケはなんだったんですか?

 

清水洋二さん(以下、清水さん)

僕が先頭に立って企画をして各方面に話をしていったって感じですね。直接的に知り合いがいるとかはなかったんですが、近くにお店はいろいろあるなというのは知っていました。そこを繋げて何か出来ないかと一軒づつお声をかけ始めたのがキッカケですね。

 

森田

なるほど、キッカケは何か一緒に出来そうな店舗さんがあるな、というところから入ったと。具体的に「この街に人を集めないと」という想いとかはあったのですか?

 

清水さん

一般的に言われている町おこしって、何か危機的状況に陥ってから動くって例が多いじゃないですか。でも岩倉って今は特にそんなことはなくて、各店舗さんもちゃんと収益をあげておられるんですね。で、なんでこんなことを考えたかと言えば、たとえば行政でも観光客の受け入れについて過密状態の中心部から積極的にこの辺りへの誘導を始めていて、それに対応できないのが逆に心配だったというのがあるんですね。

 

森田

報道とかをされるパターンとはちょっと逆構造ですよね。寂れてしまって「シャッター商店街」っていうんですか、そんなことになる前に、地域の本当にいいところを、もっと拡散していこう!という考えんですね。

 

清水さん

ここは高級住宅街という認識があって静かで、緑もあって、とても良い街で、お店さんもそういう雰囲気にぴったりなところが多いので。それはもっと外部に発信してもいいのじゃないかと思ったんですよ。

 

森田

お店さんのお話がでましたけど、第1回はここHOTOKIさんが会場で、面積的な部分で出店を呼びかけられる店舗さんを絞られたんではないかと思うんですが、次回は会場を宝ケ池公園に移される予定ということで、お店さん集めの面で第1回と違うところとかありますか?

 

清水さん

今回、15店舗の設定をしていて、いま13店舗決まっています。あと2店舗は選定中ということですね。お店さんも募集して希望が来たら入ってもらうというより、現状を見てフード系のお店さんが足りてないなとなるとフード系のお店さんに入ってもらったり、体験型のイベントが足りないなと思ったら、そういうことをしてくださる店舗さんに入っていただいたりと、一緒に運営に参画してもらっている人たちにもイベント全体をどういうものにしたいかという視点での意見を聞いて、出店してもらうお店さんを選んで、こちらからお声かけをすると。決して、出店募集をかけて応募がきて、じゃあお願いします、ってスタイルではないですね。

今回は、ファミリー、家族連れがテーマなので、出店店舗さんのラインアップもこちらで、それに見合った形にプロデュースするってことですね。

 

森田

確かに、手作り見本市とか手作り市とかってイベントと、マルシェは違いますからね。マルシェは、たとえば「イタリアンのシェフが一同に会す!」みたいなテーマがあって、一方、手作り市とかは誰しもがテーマに縛られずに自由にやってる感じで。「岩倉マルシェ」は岩倉のいいところ、お店を拡散するテーマを持った「マルシェ」なんで。

 

清水さん

こちらで選定っていうと、批判は出るところではあるんですよ。でも、そこは運営側がしっかり「こういう会にしたい!」「こういう方法で岩倉に人を集めたい」というところで、そのコンセプトに外れたお店さんに出店いただいてもお互い仕方がないと思ってるんです。

 

森田

前回も、郵便局さんが参加されて子供たちに消しゴムハンコ作りをレクチャーされていたりと、独創的で、いろんな層の人が楽しんでおられたのが印象的でしたしね。次も参加店舗数が増えますけど、やはりバリエーションという意味では意識されますか?

 

清水さん

そうですね。第1回を土台として、第1回参加店舗さんは全部2回目にも参加していただけることになったんで、そこにどう肉付けしていくかですね。

 

森田

それが、今回は「家族で楽しめる」ということで、子供たちでも楽しめるものも盛り込んでいくというコンセプトだ、と。

 

清水さん

そうですね。候補ですけど子供向けの絵画教室もありますし、英会話教室もあります。小さい頃から英語に慣れ親しむ機会とかはみんな興味があるでしょうしね。そういう肉付けをしていって「家族で楽しめる」ということになったんです。

 

森田

コンセプトということが出ましたが、たとえば他の町おこしとかって時々、手段と目的が逆転していることってあるじゃないですか。人を集めて、その地域の良さを発信するためにマルシェを開くのに、いつしかマルシェを開くことが目的になってしまうってパターンです。そのあたりは運営される側の共通認識として常に確認し合うことが必要ですよね。

 

清水さん

それは実行に向けて動いている人、店舗さんともに常に確認し合ってました。それにこのマルシェでガンガン収益を上げてやろうとかっていう話でもないですし。

ただ、難しいところですよね。やっぱり収益もなければ、長く続けられないので。どこかで収益を出してそれをマルシェの運営に充てるということで言ったら、逆に小さなイベントを積極的に打っていくということも考えてますね。たとえばうち(HOTOKI)とムトウさん(レ フレール ムトウ)が組んで、うちのカフェでムトウさんのパンを出すとか。で、その収益の一部をマルシェにという形です。なんでこういうことを考えるかというと、まだまだ連携、連動が少ないと感じるんですよね。

 

森田

その連動っていうのは、マルシェという取り組みと各店舗さんという意味ではなしに、店舗さんと店舗さんとの連動ということですか?

 

清水さん

そうです、たとえばうちと、どこどこのお店が組んで、とかですね。何かもったいないじゃないですか。マルシェの時だけ組んでやるっていうのは。

 

森田

清水さんが今、仰った連携・連動についてはたとえば協賛して出店してもらう店舗さんを探してくるエリアを拡大するってことは考えてますか?

 

清水さん

いや、それも岩倉にはまだまだ魅力的なお店がたくさんあると思うんです。で、他地域の方を巻き込むのであれば「岩倉マルシェ」ではあるけれど、必ずしも会場が岩倉である必要はないんです。たとえば、市役所前で岩倉のステキなお店が「岩倉マルシェ」をやれば、それで他地域への発信になりますしね。

 

森田

それでその「岩倉マルシェ」って実行委員会的な組織はあるんですか?

 

清水さん

それも実行委員会というより、第1回目の参加店舗さんの一部がやってくださっているんですけど、今後、そういう組織というものを考えるのであれば、「岩倉マルシェ実行委員会」みたいな片苦しいのではなく、もっと別の組織に、というのを考えているんです。

 

森田

そういうお話があるんですか?

 

清水さん

いえ、今のところ自分の考えなんですが、さっき言った地域での「連動」といったところが足りてなかったりするんですね。それでいうと「岩倉マルシェ」だけでは、岩倉をもっとステキな街にすることはできないと思うんです。街全体を見て本屋さんが足りないと思ったら本屋さんの誘致に動くとか、岩倉は高級住宅地ですから、土地や家賃が高い。それで若い人の個性的なショップが新規参入するのに問題になる資金とかそういうのを組織的に援助するとか、そういう大小の事業やイベントをやっている組織が手掛けるイベントの一つが「岩倉マルシェ」だと。そういう取り組みができれば、岩倉を自分たちの手でもっといい街にできると思うんです。

 

森田

そうですよね。現状だけでなく将来の町づくりのことも考えないといけないということですよね。

 

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岩倉マルシェだけでなく、岩倉の今後の町づくりにまで言及いただいた今回の対談。誌面の都合で、お話の核心に焦点が当たるように絞り込み記事にしたが、それだけでも地元を盛り上げようとする熱い想いがひしひしと伝わる。岩倉マルシェの第2回は6月の予定で現在準備が進行中。これからの岩倉地区に注目だ。 

 

 

岩倉マルシェ:

日時/2017年6月4日(日)10:00〜18:00

   ※雨天決行

場所/宝ヶ池公園北園(京都市左京区松ケ崎北裏町)

 

 


 

 

ゴ・バーン記者おススメスポット<岩倉地区> 

国指定史跡 岩倉具視幽棲旧宅

 

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幕末から明治維新に至る激動の時代、尊王攘夷派から佐幕派の巨頭と見られた岩倉具視が約5年間、幽棲した旧宅。具視はここで、維新の立役者たちと語り合いました。具視の住んだ往時のままの古民家「鄰雲軒」、維新および岩倉具視関連の資料を展示する「対岳文庫」など、往時をしのぶ施設や資料が満載で見どころいっぱいの岩倉エリア観光の重要ポイント。

 

イベント情報

岩倉具視がかつて暮らした鄰雲軒にて、型紙を用いて絵画的な文様を染める「型絵染」の講座を開催。端午の節句や岩倉具視幽棲旧宅のモチーフを模った型紙を使って、オリジナルポストカードを作成する講座です。往時をしのびながら、ゆっくりと作品制作をお楽しみいただけます。

日時:2017年5月5日(金)10:00~16:00

参加費:岩倉具視幽棲旧宅 鄰雲軒

参加費:100円/枚 ※別途入場料必要

講師:型絵染作家 伊砂正幸氏

 

 

国指定史跡 岩倉具視幽棲旧宅

開場時間:9:00~17:00(最終入場16:30)

入場料:一般300円、中・高・高専生200円、小学生100円

市内在住70歳以上・小・中学生、障がい者手帳保持者は証明書の提示で無料

休館日:水曜日(祝日の場合は開館、次の平日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)

〒606-0017 左京区岩倉上蔵町100

TEL&FAX:075-781-7984

http://iwakura-tomomi.jp

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