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映画『酔うと化け物になる父がつらい』舞台挨拶

 

作者の実体験による大人気コミックエッセイが映画化!

酔っ払うと“化け物”になる父との物語。

 

3月13日(金)から順次公開予定の『酔うと化け物になる父がつらい』の脚本を務めた久馬歩さん、主演を務めた松本穂香さん、渋川清彦さんを迎え、シネ・リーブル梅田にて舞台挨拶が行われました。

 

 

 

それでは、始めに皆さんからご挨拶をお願いします。

 

久馬 歩さん(以下、久馬):

今回、映画の脚本を書かせていただいたザ・プラン9の久馬と言います。よろしくお願いいたします。短い時間ですが楽しんで帰っていただきたいと思います。

 

渋川 清彦さん(以下、渋川):

渋川清彦と申します。こんばんは。今日は久馬さんがいるので、全部任せていいのかなと…(笑)よろしくお願いします。

ここで、久馬さんの 「ちょっと待ってくださいよ!(笑)」 といったツッコミが入り、会場は一気に笑いの雰囲気に。

 

松本 穂香さん(以下、松本):

皆さん、こんばんは。サキを演じさせていただきました、松本穂香です。今日は最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします。

 

 

松本さんは「おいしい家族」「わたしは光をにぎっている」という作品に続き主演映画で3本目、地元・大阪でのキャンペーンになります。今のお気持ちをお聞かせください。

 

松本:やっぱり地元に帰って、地元の人に観てもらえるのは嬉しいですし、実は今日は家族と親友も見に来てます。(笑)

松本さんのこの言葉に、周りをキョロキョロと見渡す皆さんの姿が見られました。

 

 

作品については脚本を担当された久馬さん。この作品をいただいたときの気持ちや、原作を読まれたときの感想をおうかがいできればと思います。

 

久馬:タイトルがポップな感じで、イラストも可愛いんですけど、実際にあったことという感じなのであまり嘘もつけないですし、書くときにどういう風に書けばいいのか…悩みました。まぁうちの親父も“プチ化け物”という感じなので。(笑)アルコールを飲んだらちょっと暴れるのでね…。それをいろいろ思い浮かべながら懐かしいなぁと思って。よく玄関で寝たりしてました。(笑)

岸和田(久馬さんの地元)の人全員がそうじゃないですよね!?(笑)

久馬:そうですね!!うちの親父はもう、特別なので。(笑)学校にも原チャリで乗り込んできて…運動場を走り回ってました(笑)

これには会場からも 「え〜〜〜!!?!?」 という驚きの声が聞こえてきました。

 

 

松本さんはタイトルが非常にインパクトがあるこの作品の撮影中にどんなことを意識されてましたか。

 

松本:サキはずっとモヤモヤを抱えて生きている人だと思うので、重い空気みたいなものをずっと私の中に抱える様にしていた様な気がします。でも、変に意識しすぎず、監督に任せていました。

 

渋川さんは今回「“化け物”になる、酔っ払いのお父さん」ということでしたけども、役作りとして実際にお酒を飲まれながら作品の撮影に挑まれたということをお伺いしたんですけども。

 

渋川:いやいや、役作りではないです。好奇心です。(笑)監督が助監督のときから知っているので、監督に「そんなにセリフも多くないし、お酒を飲みながらやってもいいかな」と言ったら「いいよ」とのことだったのでやってみたんですけど、やっぱり緊張もするしセリフを言わなきゃっていう意識もあるので、半分も酔えなかったですね。

そういったことをするのは初めてだったんですか?

渋川:いや、2回目だったんですけど、1回目のときは皆んなでそのあと何もないし飲もうかってなったんですけど、皆んなちゃんと仕事をしているなかでの状況は今回が初めてでしたね。(笑)

久馬:それなら、僕も飲みながら書いたら良かったな〜。(笑)

笑いながら話す久馬さんのこの言葉にドッと笑いが起きました。さらに、久馬さんは未だにパソコンは指一本で打つというエピソードも…。

 

 

松本さんと渋川さん、初めての共演ということでしたが、現場ではどんな風にお話とかされたのでしょうか。

 

松本:ほぼ…会話はなかったですね。「おはようございます」と「お疲れさまでした」だけですね。

渋川:そうですね、話さなかったですね。(笑)

劇中の親子の関係にリンクして、必然とそうなったのでしょうか。

松本:ちょっと意識はしていたと思います。やっぱり役のこととかもあるので。話さない方がいいんだろうなって思っていました。

渋川:たしかにサキは明るいところあまり出てこないもんね。笑ってるシーンってあるかね?

松本:嘘で笑ってるところとか、最後の方は本当に笑ってるところもあります。

渋川:そうか…今気づいた。ほとんど笑ってないね。

松本:そうですね、サキにはほとんど楽しい時間がなくて…。

 

 

松本さんは現場で、渋川さん以外のお母さん役のともさかさん、妹役の今泉さんとはどういった会話をされたのでしょうか。

 

松本:今泉さんは映画が初めてということで緊張もされていて、妹役だったので頑張って話さないとなと思って、元アイドルさんということで「握手会ってどんな感じなの?」とか、好奇心で聞いてました。(笑)

スクリーンのなかでも二人の距離感みたいなものも結構閉じ込められているのかなと思うのですが。

松本:そうですね、妹との二人のシーンとかを他のシーンよりも時間をかけて、台本もその場で書いたりして録りましたね。

 

 

渋川さんはともさかさんと二十数年前にカップル役もされていたとおうかがいしたんですけども。

 

渋川:そうなんですよ。1998年かな、「きらきらひかる」っていうドラマがあって。そのときに恋人役をやりましたね。そのときは誰かにフグの毒を盛られて死にました。(笑)

ともさかさんとは現場でお話されたんですか?

渋川:ともさかさんもそんなに話さなかったですね。俺は現場でもそんなに話さないですね。「久しぶりですね」「変な縁ですね」くらいの感じかなぁ…。

 

 

劇中の家族の距離感が現場でもあったのかなぁという風に思うんですけども、出来上がった作品を観て久馬さんはどんな風に思われましたか。

 

久馬:お二人とも素晴らしいなという感じで観させてもらいましたけども、「酔うと化け物になる父がつらい」というタイトルが“きらい”じゃなく、“つらい”っていうところが“切なさ”もあり、良かったなぁと思いました。

 

お二人は印象に残っているシーンなどはありますか。

 

松本:私は結構後半のサキがお父さんに気持ちを伝えるシーンがあるんですけど、そこは自分でも観ていて本当につらい気持ちになりました。

実際、そのシーンは渋川さんはどんな印象でしたでしょうか。

渋川:やっぱり重かったというか、ピリッとはしてましたね、かなり。しかも、カットを割っていないので、いわゆるワンカットというものなんすけども、ワンカットで気持ちが繋がって松本さんの気持ちがドーンと爆発したのがやっぱり良かったんじゃないですかね。

終盤、松本さんの気持ちがすごく溢れるシーンがあって、そこはすごく監督やスタッフも一緒になってカメラの後ろで泣いていたということを聞きましたけども…

松本:つい最近それを聞いて、すごくびっくりしました。撮りながら泣いてくださっていたなんて初めての経験で嬉しかったです。

そう言って嬉しそうに話す松本さんのエピソードに心が温かい気持ちになりました。

 

 

皆さんに最後一言ずついただきたいと思います。よろしくお願いします。

久馬:うちの親父も同じで、皆さんの周りにもそういった想いをされている方がいるかもしれないので、そういった方に役立てばいいなと思います。

渋川:皆さんマスクをしていらっしゃる方が沢山いらっしゃり、世間はコロナウイルスやなんやかんや言うてますけども、映画を観てる間は楽しんで観てください。

松本:この映画は難しい親子関係のお話なんですけれども、人間関係いろいろ悩んでいる方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。そういう人にもぜひ観ていただきたい映画になっているので、公開したらまたぜひ映画館で観ていただけると嬉しいです。今日は最後まで楽しんでいってください。ありがとうございました。

久馬歩さん、松本穂香さん、渋川清彦さん、本日はありがとうございました!!

 

 

映画『酔うと化け物になる父がつらい』

2020年3月13日(金)より、 T・ジョイ京都ほか全国順次公開!

https://youbake.official-movie.com/

配給:ファントム・フィルム

監督:片桐健滋

脚本:久馬歩

音楽:Soma Genda

主題歌:GOOD ON THE REEL「背中合わせ」(lawl records)

キャスト:松本穂香、渋川清彦